
HOME › 在校生・保護者の方へ:学習の手引き
学習の手引き
このページでは、生徒の皆さんの発展学習や資料調べなどに役立つような内容をいろいろと紹介しようと計画しています。 まずは六甲学院とその周辺の自然を紹介します。生物部に協力をお願いしました。
六甲の自然
生物部の研究フィールドである六甲学院から長峰山頂への登山ルートでは、ヤブツバキが3月に見頃を迎えました。まるで、椿の花のじゅうたんの上を歩いているようなような錯覚に陥りました。
椿の花は、花ごと落ちるので戦国の武将は、戦死することを連想させるこの花を嫌い、庭に植えなかったそうです。5枚の花びらはくっついて花びらの側面ではなく基部でくっついているので、合弁花類ではなく離弁花類に 分類されます。(顧問)
六甲山で見つけたハツタケです。やぶの中にひっそりと生えているのを部員が見つけました。ハツタケはベニタケ科のきのこで、傘は径5~10cm、表面は薄紅褐色または薄黄赤褐色で、湿れば多少粘性を帯びます。ひだは淡い黄色でワイン紅色を帯び、密になっています。
このきのこのおもしろいところは、表面が傷つくと、暗赤色の乳液がにじみ出て、やがて青緑色のしみに変わるところです。(左図)一見不気味な特徴を持つきのこですが、古くから優秀な食菌として知られており、部員が食べたところ、非常においしかったといっています。 おすすめの調理方法は、こくのあるうまみがでるので、和風のお吸い物です。 (きのこ班)
足下にふと気を止めると、落ち葉の絨毯の間から、ちいさな萌葱(もえぎ)色の芽が出ていました。枯れ木や朽ち木が多く目立つ殺風景な三月の六甲で、春の訪れと、生命の力強さを感じました。
薮の中に小さなクサイチゴが咲いていました。薮の中では、ひときわ清楚な美しさを感じさせました。(植物班)
これは、ハチに擬態する、ヤノトラカミキリというカミキリムシです。 このトラカミキリというグループは一般にハチに擬態している者が多く、人間だけではなく他の生物もハチを恐れていることが推察できます。
これを見ると、夏の到来を感じます。
写真はクワガタムシの仲間でスジクワガタという種類です。あまり知られていない種類ですが、ここ六甲学院の庭園では時々見かけることが出来ます。
スジクワガタという名前の通り、背中にはスジが走っていますが、大型個体になるとそのスジは薄くなって分かりづらくなるようです。(昆虫班)